清掃のおじさん

 突然ではあるが、スーパーでバイトをしている身としては、特売日なんてものは客がわんさかやってきて忙しくてしょうがないものである。

 

 本日はバイト先が特売日であったので、例のごとく忙しかった。ただ忙しいだけならいいのだが、中には理不尽に怒っている者もいるので、段々と気が滅入ってしまう時もある。ああいう気の短い人間はどうせ血圧が高いのだろうから、醤油を飲ませたら大変なことになるのだろう...

 

 まあ、そんな感じで今日はダウナーな気分で休憩かつ用を足しにトイレへ向かうと、ちょうど後ろに男性がいた。清掃係の小柄な老人である。きっと彼も用を足しに来たのだろう。互いに、「お疲れ様です。」とねぎらいの言葉を掛け合う。3つ並んだ小便器の隣同士に立ち、放尿のスタンバイをした。発射まで5・4・3・・・

 

 すると、その男性は「今日は特売日だからやっぱり混んでますか?」と訊いてきた。「そうですね。昨日も結構混んでいたんですけど、今日は昨日よりもすごいですね。」と応える。それに対し男性は「まるで今日だけコロナが流行る前に戻ったみたいだね。」と言う。

 

 率直に、彼は僕とは違った前向きな考え方をしているな、と思った。これまで、僕にとって忙しく、人間の醜い面が見えるだけでネガティブなものであった特売日を彼はポジティブに捉えたのだった。

 

 それから、ほぼ同時のタイミングで用を終えると、二人そろって手洗い場へと向かった。「この年になるとおしっこも中々出なくなっちまって・・・昔はそんなことなかったのに」なんて苦笑いしながら言う男性に、僕は自然な笑顔で返した。

 

 「ちなみに、ご結婚はされているんですか?」と訊かれる。どうやら彼の目には僕は社会人に見えたらしい。まあ、老けてみられるのはよくあることだ。僕は、自分が学生であること、バイトであることを話した。すると男性は「そうか、学生さんかぁ」と自分の過去を懐かしむように呟く。「私も学生の頃は、東京で色々したなぁ。学生のうちにいろんなことをして経験するといいよ。」と言われる。最後に「お疲れ様、どうもね」と言うと男性は自分の仕事へと戻っていった。

 

 さっきまで疲れて、少しイライラしていた僕の心情は、かなり落ち着いており、何故か少し元気にすらなっていたように思う。どうやら清掃のおじさんとの数分間の会話は僕にとって、数時間前に飲んだエナジードリンクよりも、長休憩中に見るTwitterよりも心を癒やす効果があったらしい。色々話してくれてありがとう、おじさん。

 

 ・・・と、まあ、今日起きた出来事をレモンサワーを飲みながらつらつらと書き並べている土曜日の夜である。

3年生になったよ

こんにちは

 

一応3年生になりました、ゑんだうです。

 

最近よく、「なにかを創造したい」とか「新たなものを生み出したい」ということを考えている。

 

でも、具体的に何を生み出すのかとかは全然決まっていないので、これから考えて行きたいと思っています。

なんとなく始めてみました。。。

初めまして。ゑんだうです。

 

ご覧の通り、ブログ始めました!

 

なんでこんなタイミングでブログなんて始めたのかは自分でもよく分かりませんが、これから不定期で更新していく予定ですので、私を知っている人もそうでない人も何卒よろしくお願いします。